伝統工芸品 天童将棋駒の由来

天童駒の由来は、江戸時代末期にさかのぼります。 武士の生活が厳しい状況に置かれ、藩としても生活の救済策を考える必要がありました。当時の家老吉田大八は「将棋は戦闘を練る競技のため、将棋の駒を作るのは武士の面目を傷つける内職ではない」として、その製造を奨励しました。これが天童駒の始まりといわれています。 天童駒の特徴は、草書体の書き駒ですが、近年は彫り埋駒、盛り上げ駒などが作られ、名人戦や王将戦などプロの対局に使用されています。天童市が全国の9割以上を生産し、天童の将棋駒は1996年、伝統工芸品に指定されています。

 

ホリコシの将棋駒

材質・木地について

将棋駒の高級品はツゲ(本黄楊)で作られています。
当店で製作している勇心作・越山作の将棋駒は、この最高級品とされている薩摩黄楊(鹿児島産)を使用しています。
勇心作は特上柾目を仕様しています。越山作は柾目で制作しております。
根付駒も薩摩黄楊を仕様しています。
山上作、押駒、漆書などは東北地方に生息している楓材で制作しております。

 

彫り方について

当店の彫り駒(勇心作 越山作 山上作)は 機械彫り印刀仕上げです。一枚一枚 職人の手仕事で仕上げております。お求めやすい価格で納得のいく将棋駒制作を心がけています。

 

仕上げ方について

仕上げ方は、高濃度ヤスリ仕上げ・ろう磨き・面取り仕上げです。

 

木への思い

将棋駒は弊社が作り終えた時点では本当の完成形ではないのでないでしょうか。
その駒を手にした人が大事にすればするほど艶が出て、また違った木の色に変化、かどが取れて行きます。
年月がたつほど木の表情は良くなって行きます。
きっとそれが木の「あたたかさ」と言われる事なのかもしれません。
駒に宿る、年月、思い出は人生の素敵な一部になることでしょう。。

 

職人の声

将棋駒職人歴:20年〜

将棋駒制作に情熱を持って取り組んでおります。
お客様に届く1枚の将棋駒が喜びに変わるように木地作りから発送まで心を込めています。
将棋駒は高級品ですし木材という資源を使わせて頂いております。
次の世代に残せる将棋駒を制作しております。

 

ホリコシのアイデンティティ

十歩先見て足下を見る苔の深さに先人を知る

全国の将棋駒の需要に応える生産体制「現在約15名のスタッフで製作しております」
天童産(国産)にこだわるとは品質にこだわる事です。
山形天童の職人気質が将棋駒制作の根底にあります。

 

限りある時間のなかで

弊社は地元産業の誇り、先人から受け継いだ思い、国産伝統工芸の意地を維持しながら  未来に残す将棋駒をテーマに将棋駒作りに精進しております。